筋肉痛が残っている日の筋トレは、予定通りやるべきでしょうか。それとも完全に休んだ方がいいのでしょうか。結論から言えば、「筋肉痛がある=絶対休み」「少しくらい痛くても予定通り」のどちらかに決める必要はありません。
9月から久しぶりに筋トレを再開。
スクワットもしっかりやった。
翌日から太ももが筋肉痛。
「今日も予約してるけど、やった方がいい?」
こういう場面はトレーニングをしていれば普通にあります。
しかし、ここで「筋肉痛があるほど効いている」「痛いけどやった方が早く筋肉がつく」と考えて、毎回同じ部位を追い込めばいいわけではありません。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、筋トレは週2〜3日が推奨される一方で、筋肉をしっかり休める休息日を取ることも重要とされています。
大切なのは、
「筋肉痛があるか」だけではなく、「今日はその筋肉を安全に使える状態か」を見ること
です。

筋肉痛が残っている日の筋トレは「痛みの有無」だけで決めない
まず知っておきたいのが、筋トレ後に時間が経ってから出てくる筋肉痛です。
一般的には「遅発性筋肉痛(DOMS)」と呼ばれ、慣れていない運動や普段より強い負荷をかけた後などに起こることがあります。
ACSMでは、こうした筋肉痛は運動経験者にも起こり得るもので、通常は数日かけて落ち着いていくと説明しています。
ただし、同じ「筋肉痛」でも状態はさまざまです。
少し張っている程度
触ると軽く痛い
階段で少し違和感がある
しゃがむだけでもかなり痛い
力を入れると動作が大きく崩れる
これらを全部同じ扱いにはできません。
筋肉痛が残っている日の筋トレでは、痛みを0か100かで判断するのではなく、
痛みの程度と実際の動き
をセットで確認します。
筋肉痛が残っている日の筋トレで見る4つのポイント
では実際にトレーニングできる状態なのか。
E-Fitnessでは、少なくとも次のような部分を確認します。
① 普通に動けるか
歩く、座る、立つといった基本動作で強い痛みや大きな動作制限がないか確認します。
② 可動域が変わっていないか
いつもならしゃがめる位置までしゃがめないなど、筋肉痛によって動きが大きく制限されていないかを見ます。
③ 力が出るか
軽い重量でも普段より極端に重く感じないか、力を入れづらくないかを確認します。
④ フォームを維持できるか
痛みを避けるために身体を傾ける、左右差が大きくなるなど、いつもと違う動きが出ていないかを見ます。
例えば脚に筋肉痛があっても、軽いスクワットがいつも通りできる人もいます。
反対に、椅子から立つだけでも強く痛む人もいます。
「筋肉痛ありますか?」で終わらず、
「その筋肉痛で今日の動きがどう変わっているか」を見る。
ここがパーソナルトレーニングで状態を確認する意味です。

筋肉痛が軽ければ「通常通り」ではなくウォームアップから判断
「少し筋肉痛だけど普通に歩ける」
そんな場合でも、いきなり前回の本番重量から始める必要はありません。
まず軽い重量でウォームアップします。
厚生労働省も、ウォームアップには運動への準備だけでなく、
その日の体調を把握する目的
があるとしています。
ウォームアップで問題がなければ?
例えば脚に軽い筋肉痛があるものの、
- 可動域は普段と変わらない
- 軽い重量は問題なく扱える
- フォームも安定している
- 痛みが強くならない
- 体調自体は良好
という場合なら、状態を見ながらトレーニングを行えることもあります。
ただし、「できそうだから前回より重くしよう」とすぐ負荷を上げる必要はありません。
筋肉痛が残っている日の筋トレでは、
最初の数セットを“今日の状態を確認する時間”として使う
ことが大切です。

筋肉痛が強ければ同じ部位をもう一度追い込まない
問題は、筋肉痛がかなり強い場合です。
ACSMでは、DOMSによって一時的に可動域や筋力が低下する場合があり、症状が強い状態で運動すると悪化する可能性があるとしています。
例えば前日に脚を強くトレーニングして、
- 階段を下りるだけでもかなり痛い
- しゃがむ動作が明らかに浅くなる
- 太ももへ力を入れづらい
- 歩き方まで変わっている
- 軽いスクワットでもフォームが崩れる
という状態なら、その脚を再び強く追い込む理由はありません。
昨日脚をやった。
今日も脚が痛い。
だから
「効いているうちにもう一回」は必要ありません。
厚生労働省も、筋トレでは負荷をかけることだけではなく、筋肉を休ませる時間を確保することが重要としています。
筋肉痛が残っている日の筋トレだからこそ、「今日も頑張る」ではなく、「今日は何を休ませるか」という判断もトレーニングの一部です。
筋肉痛が残っていても「別の部位」をトレーニングする方法もある
筋肉痛がある=ジム自体を休まなければならない、とも限りません。
例えば、
月曜日:下半身をしっかりトレーニング
火曜日:脚に筋肉痛
水曜日:脚の筋肉痛はまだ残っている
この場合、水曜日に脚をもう一度高強度でトレーニングする必要はありません。
しかし体調に問題がなければ、
- 上半身を中心にする
- 脚への負担が少ない種目を選ぶ
- 軽い有酸素運動に変更する
- フォーム練習中心にする
- 全体のトレーニング量を減らす
という変更もできます。
ACSMも、強いDOMSがある部位への負荷は慎重にする一方で、軽い活動そのものが必ず回復を妨げるわけではないとしています。
「今日は脚ができない=今日は何もできない」ではありません。
ここもメニューを調整できるパーソナルトレーニングの強みです。

「筋肉痛にならなかった=効いていない」でもない
ここでもう一つ整理しておきたいのが、
「筋肉痛が来なかったから昨日の筋トレは意味がなかった?」
という疑問です。
これも筋肉痛だけで判断する必要はありません。
身体は同じ運動へ徐々に適応するため、トレーニングを続けていると、同じような内容でも以前ほど強い筋肉痛が出なくなることがあります。
ACSMも、運動への適応によって同じ活動から生じる筋肉痛が軽くなることがあると説明しています。
筋トレの成果は別の数字で見る
例えば、
重量
以前より適切なフォームで重い重量を扱えるようになったか。
回数
同じ重量で以前より多くできるようになったか。
フォーム
同じ動作をより安定して行えるようになったか。
日常動作
階段や荷物運びなど、生活で身体を使うことが楽になったか。
こうした変化も立派なトレーニング成果です。
筋肉痛の強さ
=トレーニング効果の点数ではありません。
毎回翌日歩けなくなるほど筋肉痛を作ることを、トレーニング目標にする必要はありません。
筋肉痛が毎回強すぎるならトレーニング量を見直す
たまに強い筋肉痛になる。
これは珍しいことではありません。
しかし、
- 毎回何日も強い筋肉痛が残る
- 次回のトレーニングまで回復しない
- 日常生活まで毎回つらくなる
- トレーニングのたびに重量が下がる
- 運動すること自体が嫌になるほど痛む
のであれば、「回復力が足りない」と決めつける前に、前回のトレーニング量を見直してもいいでしょう。
増やせば増やすほどいいわけではない
例えば久しぶりのトレーニングで、
以前と同じ重量。
以前と同じセット数。
さらに新しい種目まで追加。
となれば、最初から負荷が大きすぎる可能性があります。
ACSMもDOMSを強くしすぎない方法の一つとして、新しい運動プログラムへ徐々に入っていくことを挙げています。
厚生労働省も、筋トレでは日常生活以上の負荷をかけつつ、負荷を少しずつ高めていく「漸進性」が重要としています。
筋肉痛が残っている日の筋トレを毎回悩んでいるなら、
今日休むかどうかだけでなく、「前回やりすぎていなかったか」まで戻って考える
ことが必要です。
筋肉痛と「ケガの痛み」は分けて考える
ここは非常に重要です。
トレーニング翌日に筋肉全体が重い、張る、押すと痛いという状態と、運動中に突然発生した鋭い痛みは同じではありません。
厚生労働省は、運動中に関節や筋肉の強い痛みなど普段と違う異変がある場合、運動を中止するよう示しています。
単なる筋肉痛と決めつけず確認したい状態
- 運動中に突然痛みが出た
- 関節そのものが強く痛む
- 片側だけ明らかに強く痛い
- 大きな腫れがある
- 数日たっても改善せず悪化している
- 普段と明らかに違う強い症状がある
またACSMでは、非常に強い痛み、大きな腫れ、尿が濃い色になるといった状態では医療機関への相談を勧めています。
頻度は高くありませんが、「筋トレしたから全部筋肉痛」で済ませないことも大切です。
強い痛みや症状が続く場合はトレーニングを中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
E-Fitnessでは筋肉痛が残っている日の筋トレをその場で調整します
E-Fitness
では、
「今日は脚の日なので、脚やります」
と予定だけで押し切ることはしません。
特に筋肉痛が残っている日の筋トレでは、次の順番で確認します。
① どこが痛いか
筋肉なのか、関節なのか。左右差がないかを確認します。
② どの程度痛いか
日常動作まで影響しているのか、軽い張り程度なのかを確認します。
③ ウォームアップ
軽い負荷で可動域・フォーム・力の入り方を確認します。
④ 今日の負荷
通常通り行うのか、重量・セット数を下げるのかを判断します。
⑤ 必要ならメニュー変更
別の部位へ変える、軽い運動にする、または休養を選びます。
パーソナルトレーニングの価値は、予定したメニューを全部やらせることではありません。
今日攻められるなら攻める。
今日は軽くした方がいいなら軽くする。
別の部位をやった方がいいなら変える。
休むべきなら休む。
「何をやるか」だけでなく、
「今日は何をやらないか」を決めることもトレーニング。
一回一回の筋肉痛を追いかけるのではなく、数か月先に筋力や体力が伸びている状態を目指してトレーニングを組み立てます。

まとめ|筋肉痛が残っている日の筋トレは「動きを見て決める」
筋肉痛が残っている日の筋トレは、「痛いから絶対休む」「筋肉痛くらい無視してやる」という二択ではありません。
まず痛みの程度を見る。
普通に動けるか確認する。
可動域や力の入り方を見る。
ウォームアップでフォームを確認する。
問題が少なければ状態に合わせて行う。
筋肉痛が強ければ同じ部位への強い負荷を避ける。
必要なら別部位へ変更する。
そして休養が必要なら休む。
また、筋肉痛にならなかったからといってトレーニングが失敗したわけでもありません。
次に筋肉痛で迷ったら、
「今日トレーニングする?」だけではなく、「今日の身体なら何をする?」
と考えてみてください。
毎回筋肉痛になるまで追い込む必要はありません
E-Fitnessでは、その日の筋肉痛・疲労・可動域・フォームを確認しながら、
重量・回数・セット数・種目を調整します。
福岡市博多区呉服町・東区箱崎周辺で、自己流で「やりすぎる・休みすぎる」を繰り返している方は、
体験トレーニングで現在のトレーニング内容を一緒に整理してみてください。
参考情報
厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023/筋力トレーニングについて」
厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」
American College of Sports Medicine(ACSM)「Delayed Onset Muscle Soreness(DOMS)」
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