筋トレ中の食事は、プロテインや鶏肉だけを意識すればいいのでしょうか。筋肉をつけるためにたんぱく質は大切ですが、実際の身体づくりには炭水化物・脂質・野菜・果物なども含めた食事全体が関わります。
「筋トレしているから、とにかくプロテイン」
「昼はサラダチキンとサラダ」
「白米は太りそうだから少なめ」
「野菜は筋肉にならないから後回し」
「トレーニング後はプロテインだけ飲んで終了」
一つ一つを見ると、完全に間違っているようには見えません。
しかし、これが毎日の食事になると話は変わります。
厚生労働省は2026年9月1日〜30日を「食生活改善普及運動」の期間としており、今年度は
「まずは毎日、あと一皿ずつ野菜と果物をプラス」
を重点テーマにしています。
また、食事バランスガイドでは、毎日の食事を
主食・副菜・主菜・牛乳/乳製品・果物
という料理グループで考えます。
これは筋トレをしている人にも無関係ではありません。
筋肉を作りたいから、たんぱく質だけを見る。
ではなく、
トレーニングできる身体を食事全体で作る。
今日は筋トレ中の食事を、「何gたんぱく質を摂る?」だけではなく、食事全体から考えてみます。

筋トレ中の食事は「たんぱく質だけ」では完成しない
筋肉の材料になる栄養素として、たんぱく質が重要なのは間違いありません。
肉。
魚。
卵。
大豆製品。
牛乳・乳製品。
そして必要に応じてプロテイン。
こうした食品は身体づくりに役立ちます。
でも、人間の身体はたんぱく質だけでトレーニングしているわけではありません。
ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)は、スポーツ栄養について、
適切なエネルギーを確保したうえで、炭水化物・たんぱく質・脂質・微量栄養素を食事から摂ること
を基本としています。
プロテインは「食事全体」の代わりではない
プロテインは、食事だけではたんぱく質を取りにくい場面では便利です。
しかしHPSCも、プロテインサプリメントについて、
まず食事から必要なエネルギーや栄養素を確保すること
を基本としています。
例えば夜のトレーニング後に、
プロテインだけ飲む。
夕食は食べない。
主食もほとんど取らない。
野菜や果物もほとんど食べない。
という状態が毎日続くなら、「プロテインを飲んでいるから食事は大丈夫」とは言い切れません。
筋トレ中の食事では、プロテインを足す前に、
普段の食事に何が入っていて、何が抜けているのか
を見ることが大切です。
筋トレ中の食事で主食を抜きすぎていない?
身体を引き締めたいとき、
「まず白米を減らそう」
と考える方は少なくありません。
もちろん、摂取エネルギーが必要以上に多ければ調整する必要があります。
しかし、主食をゼロに近づければいいわけでもありません。
HPSCは炭水化物について、
瞬発的・持久的なスポーツの重要なエネルギー源
と説明しています。
筋力トレーニングでも、
- 重量を扱う
- 複数セット行う
- 集中して動く
- トレーニングを継続する
- その後に回復する
ためにはエネルギーが必要です。
サラダチキン+サラダだけが「筋トレ飯」ではない
例えば昼食が、
サラダチキン+野菜サラダだけ。
夕方に筋トレ。
トレーニング前になると空腹で力が出ない。
という場合。
たんぱく質と野菜を意識できていても、トレーニングに使うエネルギーまで十分かは別の話です。
「炭水化物を食べる=太る」ではなく、
量とタイミングを、自分の活動量と目的に合わせる。
白米・パン・麺・いも類などの主食も、筋トレ中の食事を組み立てる一部です。

筋トレ中の食事でも野菜・果物を「後回し」にしない
では、野菜や果物は筋肉を増やすために直接必要なのでしょうか。
この問いだけで考えると、
「プロテインの方が重要では?」
となりやすいと思います。
でも食事は、一つの栄養素だけで採点するものではありません。
HPSCも、コンディショニングに欠かせない栄養素として、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素を挙げています。
また野菜・果物は、食物繊維やさまざまな栄養素を摂る食品でもあります。
そして2026年度の厚生労働省「食生活改善普及運動」でも、
野菜と果物を毎日の食事にプラスすること
が重点テーマになっています。
ただし「野菜を増やす=主食や主菜を抜く」ではない
ここは間違えたくないところです。
例えば、
白米をなくして野菜にする。
肉や魚を減らしてサラダを増やす。
夕食を野菜だけにする。
という意味ではありません。
2026年度のテーマも「置き換える」ではなく、
プラスする
という考え方です。
主食もある。
主菜もある。
そこへ、
不足している副菜や果物を足す。
この方が筋トレ中の食事としても現実的です。

筋トレ中の食事は「主食・主菜・副菜」で見ると分かりやすい
毎回カロリーや栄養素を細かく計算するのが難しい方もいます。
そんなとき、一つの見方として使いやすいのが、
主食
ごはん・パン・麺など
主菜
肉・魚・卵・大豆製品など
副菜
野菜・きのこ・海藻・いも類などを使った料理
という分け方です。
厚生労働省・農林水産省の「食事バランスガイド」も、この考え方をベースにしています。
例えばこんな食事
ごはん+焼き魚+味噌汁+野菜
主食・主菜・副菜を比較的そろえやすい組み合わせです。
ごはん+鶏肉+野菜のおかず
筋トレ中でも特別な「筋トレ飯」にする必要はありません。
ごはん+卵・豆腐+野菜+果物
肉だけに頼らなくても、食事を組み立てることはできます。
もちろん、必要な量は体格・活動量・減量中か増量中かなどによって変わります。
だから「この定食を毎日食べれば正解」という話ではありません。
まず筋トレ中の食事を見るときに、
主食だけ、主菜だけ、副菜だけになっていないか
を確認してみてください。
コンビニでも筋トレ中の食事は組み立てられる
毎日自炊できる人ばかりではありません。
仕事が忙しい。
昼食はコンビニ。
トレーニング後も帰宅が遅い。
そんな場合でも、
「完璧に作れないから無理」
と考える必要はありません。
例えばコンビニでも、
主食
おにぎり、パン、そばなど。
主菜
魚、肉、卵、豆腐、納豆などを使った商品。
副菜
野菜のおかず、スープ、海藻やきのこを使った商品など。
必要に応じてプラス
果物、牛乳・乳製品など。
というように組み合わせられます。
ポイントは、
「何を買えば痩せる?」ではなく、
「今の食事には何が足りない?」で選ぶ。
おにぎりと麺だけなら主菜を足す。
サラダチキンだけなら主食や副菜を考える。
弁当に野菜が少なければ副菜を追加する。
こうした考え方なら、忙しい日でも食事を大きく崩しにくくなります。
減量中の筋トレ中の食事こそ「削る」だけにしない
ダイエット中は、食事量を調整する必要があります。
でも調整と、
「食べない」
は同じではありません。
例えば、
朝食を抜く。
昼はサラダだけ。
夜はプロテインだけ。
その状態で筋トレを頑張る。
という方法では、体重が動いたとしても、トレーニングの質や継続しやすさまで良くなるとは限りません。
HPSCも、エネルギー不足では体重が減るだけでなく、
身体を構成するたんぱく質がエネルギーとして使われる可能性
を説明しています。
だから減量では、
- 現在の摂取量
- 体重の変化
- トレーニング重量
- 空腹感
- 疲労
- 実際に継続できているか
を見ながら食事量を調整します。
身体を絞るために食事を減らすことと、
身体を作るために必要なものまで抜くことは別です。
減量中だからこそ、筋トレ中の食事を「少ないか多いか」だけではなく「何が入っているか」まで見ていきます。
E-Fitnessでは筋トレ中の食事を「禁止食品」で決めません
E-Fitness
では、
「筋トレ中だから白米禁止」
「ダイエット中だから果物禁止」
「毎食鶏むね肉」
というように、食べ物一つだけで食事を決める考え方にはしません。
確認するのは、
① 今の目的
減量、筋力向上、体力づくりなど、何のためにトレーニングしているか。
② 実際の食事
主食・主菜・副菜のどこが抜けやすいかを確認します。
③
トレーニング
重量
・回数・集中力が維持できているかを見ます。
④ 身体の変化
体重だけではなく、体型・筋力・体力の変化も確認します。
⑤ 続けられるか
仕事や外食もある実際の生活の中で続けられる方法かを考えます。
たんぱく質が足りなければ足す。
トレーニング前にエネルギー不足なら主食を見直す。
野菜・果物がほとんどないなら追加する。
食べすぎている部分があれば調整する。
何を禁止するかではなく、
今の食事に、何が足りていて何が足りないか。
そこから筋トレ中の食事を考えていきます。

まとめ|筋トレ中の食事は「何か一つ」ではなく全体を見る
筋トレ中の食事で、たんぱく質を意識することは大切です。
でも、身体づくりはプロテイン一つで完成するものではありません。
主食。
主菜。
副菜。
果物。
必要に応じて牛乳・乳製品。
そして自分の目的や活動量に合った食事量。
これらを全体で考えます。
2026年9月の食生活改善普及運動のテーマは、
「あと一皿ずつ野菜と果物をプラス」
です。
だから今日の食事で、
プロテインが飲めたか。
たんぱく質が何gだったか。
だけを見るのではなく、
「この食事、何か一つ抜けていない?」
と見てみてください。
身体づくりは、プロテインだけでは完成しません
E-Fitnessでは、食べ物を一つ禁止するのではなく、
普段の食事・トレーニング・身体の変化を見ながら必要な調整を考えます。
福岡市博多区呉服町・東区箱崎周辺で「筋トレを始めたけど何を食べればいいか分からない」という方は、
体験トレーニングで運動と食事の考え方から一緒に整理してみてください。
参考情報
厚生労働省「令和8年度 食生活改善普及運動の実施について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75367.html
健康日本21アクション支援システム「食事バランスガイド(基本編)」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-03-007
ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)「スポーツ栄養」
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Default.aspx?TabId=1474
ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)「炭水化物」
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Default.aspx?TabId=1481
ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)「プロテインサプリメント」
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