筋トレと音楽には、本当にパフォーマンスを変えるほどの関係があるのでしょうか。ジムへ行く前に好きな曲を聴いて気持ちを切り替えたり、トレーニング中に音楽がある方が集中しやすいと感じたりする人は少なくありません。
「音楽を聴くと本当に回数が増える?」
「テンションが上がる曲なら何でもいい?」
「好きな曲と嫌いな曲で違いはある?」
「音楽を聴けば重い重量も持てる?」
「音楽なしだとトレーニングの質は落ちる?」
2026年に発表された研究では、筋トレ経験のある男女19人が、自分で選んだ好きな音楽と、自分が好まないジャンルの音楽を聴きながらトレーニングを行いました。
行った種目は、
スクワット
ベンチプレス
デッドリフト
ベントオーバーロウ
の4種目です。
参加者はそれぞれ3セットを限界まで行い、反復回数だけでなく、集中・活力・疲労・モチベーション・楽しさ、心拍数なども測定されました。
結果として、自分で選んだ音楽では、好まない音楽と比べてスクワットとデッドリフトの反復回数が多くなりました。
さらに集中や活力も高く、モチベーションや楽しさも維持されやすい結果となりました。
ポイントは、
「音楽が流れていた」だけではなく、
自分で選んだ音楽だったこと。
今回は最新研究をもとに、筋トレと音楽の関係を、回数・集中力・モチベーション・重量という視点から整理します。

筋トレと音楽|好きな曲なら回数が増える?
2026年の研究には、筋トレ経験のある男性9人・女性10人の計19人が参加しました。
参加者自身が好きな5曲を選んだプレイリストと、自分が最も好まないジャンルの音楽を比較しています。
その結果、好きな音楽を聴いた条件では、
スクワット
反復回数が多かった。
デッドリフト
反復回数が多かった。
という結果が確認されました。
一方、ベンチプレスやベントオーバーロウでは同じような明確な差は確認されていません。
「好きな音楽なら全部の種目が伸びる」ではない
ここは重要です。
好きな曲を聴いたからといって、すべての種目で必ず反復回数が増えたわけではありません。
研究対象も19人と小規模で、全セットを限界まで行う特殊な設定です。
そのため、
「好きな曲を聴けば必ず記録が伸びる」
とまでは言えません。
音楽は、
パフォーマンスを支える可能性のある一つの要素。
筋トレと音楽の関係を「音楽を流せば強くなる」と単純化しないことが大切です。

筋トレと音楽は集中力やモチベーションにも関係する?
今回の2026年研究で興味深いのは、反復回数だけではありません。
自分で選んだ音楽を聴いた条件では、
集中
活力
モチベーション
楽しさ
といった心理的な項目でも良い反応が確認されました。
特に、好きな音楽ではセッション前から後までモチベーションや楽しさに明確な低下がなかったのに対して、好まない音楽では低下していました。
2026年に発表された32研究のスコーピングレビューでも、自分で選んだ音楽の効果について、特に一貫していたのは、
気分
覚醒度
モチベーション
運動のきつさの感じ方
など心理面の変化でした。
音楽は「トレーニング開始のスイッチ」にもなる
仕事が終わって、そのままジムへ来た。
まだ頭は仕事モード。
そんなとき、いつも聴いている曲を流すことで、
「よし、トレーニングしよう」
と気持ちを切り替えやすい人もいると思います。
研究結果から考えても、このような心理面の変化は筋トレと音楽を組み合わせる大きな理由の一つになりそうです。
音楽そのものが筋肉を強くするのではなく、
集中してトレーニングへ入る助けになる可能性があります。
特に「ジムへ来たけれど、まだ気持ちが切り替わっていない」という場面では使いやすい方法です。

筋トレと音楽|好きな曲なら重量も上がる?
ここは「回数」と「最大筋力」を分けて考える必要があります。
2026年のスコーピングレビューでは、自分で選んだ音楽による効果は、
持久的な運動
瞬発的な運動
筋持久力
などでは比較的多く報告されていました。
一方で、1回だけ最大重量を持ち上げるような最大筋力については、効果が一貫していませんでした。
つまり、
「好きな曲を流したから今日は10kg重くできる」
という使い方ではありません。
テンションと身体の準備は別
好きな曲で気分が上がったとしても、
睡眠不足。
強い疲労。
痛みや違和感。
ウォームアップで重量が重く感じる。
といった身体の状態が消えるわけではありません。
音楽でテンションが上がったことを理由に、予定より急に重量を増やすのは別の話です。
気持ちが上がっていることと、
身体がその重量を扱えることは同じではありません。
筋トレと音楽をうまく組み合わせても、重量・回数・セット数はその日の身体から決めます。
筋トレと音楽|「テンポが速い曲」が正解?
トレーニング用プレイリストを検索すると、
「○BPM以上がいい」
「ロックがいい」
「EDMがいい」
といった情報も見かけます。
しかし2026年の最新レビューで強調されているのは、特定のジャンルより本人が選んだ音楽かどうかです。
実際、2026年の筋トレ研究でも、研究者が一つの曲を全員に指定したのではありません。
参加者自身が5曲を選んでプレイリストを作っています。
反対の条件では、「その人が最も好まないジャンル」が使われました。
大事なのは、
みんなに効く「最強の筋トレ曲」を探すことより、
自分がトレーニングへ入りやすい音楽を知ること。
もちろん、音楽がなくても集中できる人なら、無理に流す必要はありません。
筋トレと音楽の組み合わせにも個人差があります。

筋トレと音楽で気をつけたい「テンションの上がりすぎ」
好きな曲で気分が上がること自体は悪いことではありません。
むしろ集中やモチベーションにつながるなら、トレーニングを行ううえでプラスになる可能性があります。
ただし、
予定より急に重量を増やす。
フォームが崩れても続ける。
毎セット限界までやりたくなる。
周囲やトレーナーの声が聞こえないほど音量を上げる。
となれば、音楽を使うメリットとは別の問題になります。
特にイヤホンを使う場合は、トレーナーの指示や周囲の状況を確認できることも大切です。
音楽は「アクセル」だけでなくスイッチとして使う
音楽を使う目的を、
「もっと興奮して重いものを持つ」
だけにする必要はありません。
ジムへ向かうときに聴く。
ウォームアップから流す。
メイン種目の前に集中を切り替える。
このような使い方もできます。
「興奮するための音楽」ではなく、
「トレーニングへ集中するための音楽」と考えてもいい。
これなら普段の筋トレと音楽にも取り入れやすいと思います。
E-Fitnessでは音楽より先に「今日の身体」を見ます
E-Fitness
では、音楽で気分が上がっているからといって、それだけでトレーニング強度を決めることはありません。
確認するのは、
① 今日の体調
睡眠・疲労・痛み・身体の状態を確認します。
② ウォームアップ
軽い負荷から始め、今日の身体の動きと重量感を確認します。
③ フォーム
気持ちが上がっていても、動作が崩れていないかを確認します。
④ 重量・回数
前回の記録と今日の状態から、その日の負荷を決めます。
⑤ 集中できる環境
音楽も含め、自分がトレーニングへ集中しやすい環境を考えます。
音楽を聴くと集中できるなら使う。
音楽がなくても問題なければ、そのままトレーニングする。
好きな曲で気持ちが上がっても、今日の身体が重ければ負荷を調整する。
音楽は主役ではありません。
主役は、今日行うトレーニングです。
音楽を上手に利用しながらも、重量・回数・フォーム・身体の状態を優先する。それがE-Fitnessで考える筋トレと音楽の付き合い方です。

まとめ|筋トレと音楽は「好きな曲」がポイントかもしれない
筋トレと音楽には、興味深い関係があります。
2026年の研究では、自分で選んだ好きな音楽を聴いた条件で、好まない音楽を聴いた条件よりスクワットとデッドリフトの反復回数が多くなりました。
集中・活力・モチベーション・楽しさといった心理面でも良い結果が確認されています。
一方で、
すべての種目の回数が増えたわけではない。
最大筋力が必ず上がるわけではない。
特定のジャンルが全員に最適とは限らない。
音楽がなくても良いトレーニングはできる。
という点も忘れないようにしたいところです。
音楽を「力を出す魔法」と考えるのではなく、自分がトレーニングへ集中するためのスイッチとして使ってみる。それくらいがちょうどいいのかもしれません。
好きな曲も、トレーニングの味方になる
E-Fitnessでは、気分だけで重量を決めるのではなく、
その日の身体・フォーム・ウォームアップ・過去の記録から負荷を調整します。
福岡市東区・箱崎周辺で「一人だとトレーニングに集中できない」という方も、
自分に合った環境とトレーニング方法を一緒に見つけていきましょう。
参考情報
Vinovrski MF, et al. Physiologic and Perceptual Responses During Resistance Exercise With Self-Selected and Nonpreferred Music. J Strength Cond Res. 2026;40(1):9-15.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41369539/
Pounds ES, et al. Effects of Music Choice on Performance and Psychophysiological Responses to Exercise—A Scoping Review. J Funct Morphol Kinesiol. 2026;11(2):144.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42029512/
Ballmann CG, et al. Effects of Preferred vs. Nonpreferred Music on Resistance Exercise Performance. J Strength Cond Res. 2021;35(6):1650-1655.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30531416/
関連ページ案内
福岡でパーソナルトレーニングジムを探している方は、
- 料金プラン・店舗一覧・アクセスはこちらhttps://e-fitness.site/
- 無料体験は下記各店LINEから
- 箱崎店:https://lin.ee/NnOJ51r
- 対馬小路店:https://lin.ee/YhIjmh2O
- ELEM PILATES:https://lin.ee/sKuiiG0