「ダイエット中に筋トレをすれば、筋肉が増えて代謝が上がるから痩せやすくなる」
一度はこんなフレーズを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに、筋肉は私たちの体の代謝に大きく関わっています。しかし、実際のところ「筋肉が少し増えただけで劇的に痩せる」というのは誤解に近い部分もあります。では、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は「筋肉と代謝の関係」と「ダイエット中に筋トレを行う意味」について、わかりやすく解説します。

筋肉と基礎代謝の関係
まず、基礎代謝とは「人が生きていくために必要な最低限のエネルギー消費」のこと。
心臓を動かす、呼吸をする、体温を保つなど、無意識に使われるエネルギーです。
筋肉はこの基礎代謝の一部を担っている臓器であり、筋肉量が多いほど代謝も高くなります。
ただし、ここでポイントとなるのが「1kgの筋肉が消費するカロリーはおよそ13kcal程度」ということ。
例えば、筋肉を2kg増やしたとしても、1日の基礎代謝は約26kcalしか増えません。
これはコンビニのおにぎり半分にも満たない数字です。
つまり「筋肉を増やしたら代謝が大幅に上がって、自然に痩せる」というのは過大解釈。筋肉そのものの代謝アップ効果はそこまで大きくないのです。
ダイエット中に筋トレが必要な本当の理由
では、なぜダイエットに筋トレが推奨されるのでしょうか?
実は「筋肉で代謝を大幅に上げる」ことが目的ではなく、別の重要な理由があります。
① 筋肉を守ることでリバウンドを防ぐ
極端な食事制限だけで痩せようとすると、脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまいます。
筋肉が減れば代謝も下がり、結果的に「痩せにくく太りやすい体」になってしまうのです。
筋トレを取り入れることで筋肉を守りながら脂肪を減らし、リバウンドしにくい体を作れます。
② 運動時の消費カロリーが増える
基礎代謝での消費は小さくても、筋肉が増えることで「運動時に使えるエネルギー」が増えます。
同じ運動でも、筋肉がある人の方がより多くのカロリーを消費できるのです。
③ 見た目が大きく変わる
体重が同じでも、筋肉量の違いで見た目は大きく変わります。
筋肉がしっかりついていると引き締まった体に見え、服も似合うようになります。
これは「体重を落とすだけのダイエット」との大きな違いです。
よくある誤解
「筋肉をつければ勝手に痩せる?」
→ 答えはNO。筋肉量アップだけでは劇的に痩せません。
「食事制限だけでも痩せられる?」
→ 一時的には痩せられますが、筋肉が落ちてリバウンドのリスク大。
「じゃあ何をすればいいの?」
→ 正しい食事管理+筋トレ+継続。これが最も効果的で安全なダイエット法です。
筋肉は“代謝アップの魔法”ではなく“ダイエットの土台”
筋肉を増やしたからといって、代謝が劇的に上がるわけではありません。
しかし、筋肉は「リバウンドを防ぐ」「消費カロリーを増やす」「見た目を変える」という意味で、ダイエットに欠かせない存在です。
「代謝アップ=筋肉量アップ」というよりも、筋肉は“ダイエットを成功に導くための土台”と考えるとわかりやすいでしょう。
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